無力感に圧倒されずに…

投票日直前に安倍元首相が銃撃され死亡するという衝撃のニュースの後、やはり…というか、参議院選挙は与党が圧勝するという結果に終わった。

山上容疑者の犯行の動機が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に母親が多額の寄付をしていたことと、安倍元首相や祖父の岸信介元首相が統一教会と関係が深かったことで恨みを抱いていたことなどが報道されているが、もちろんどんな理由があっても暴力は許されない。

しかし、その暴力の後の選挙で、改憲勢力が3分の2以上の議席を維持し、首相が早期改憲発議へ意欲を示している。こうして日本は戦争への道をまっしぐらに進もうとしている…と思わないではいられない。

前回よりは少し上昇したが、投票率は52.05%。半分の人は投票していない。もっと投票率が上がったら、もっと違った結果にならなかっただろうか。投票率が上がらないのは「投票したって何も変わらない」「自分が投票する意味はない」という意識があるからではないだろうか。

でも…、そんなことはないよ。あなたの問題は政治の問題だよ。政治が変わるとあなたの生活も変わるよ。みんなで女性の議員を増やそうよ。みんなで投票して政治を変えていく力が私たちにはあるよ。というフェミニストカウンセリングの基本的な考え方である「パーソナル イズ ポリティカル」「シスターフッド」「エンパワーメント」をもっと根付かせていくことができたら…。

無力感に圧倒されてしまいがちだけれど、そんな時だからこそ、まだ何かできるはずと信じたい。

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。