『DV被害を受けた母と子の支援プログラム』のプロジェクトチームのこと
皆さんは、「DVに曝された母子を支援するコンカレントプログラム」をご存じですか。コンカレントプログラムは、DV被害母子が共に回復するための心理教育プログラムです。フェミニストカウンセリング学会の仲間のなかにはこのプログラムを実践している団体が複数あります。
私は以前からこのプログラムを私たちの自治体でも実施したいと思ってきました。いよいよ2022年度に、「『DV被害を受けた母と子の支援プログラム』を実施するプロジェクトチームのメンバー養成講座」を開催することができ、その養成講座の受講メンバー7名(私を含む)で、昨年度末から自治体の実情に合わせたプログラムの組み立てを進めています。
DVの被害を受けた女性は、加害者から離れた後も回復に向けて大きな努力を要します。 また、女性は母親として、子どもの養育の責任を負い、子どもの傷つきを気遣って回復を助ける役割も担わなくてはなりません。母と子の支援プログラムでは母親グループ、子どもグループに分かれ、 同じ時間帯に同じテーマについてグループワークを展開することで母親と子どもが価値観を共有することができます。母親も子どもも自分の力を取り戻し、自信を持って穏やかに生活していくことを応援していきたいと考えています。
昨日、ミーティングがありました。私はプログラムの組み立てもさることながら、ミーティングに参加することが楽しいです。
メンバーはCAPスペシャリスト、放課後等デイサービスや高齢者福祉施設のスタッフ、元高校教諭、DV被害女性の支援者と多様で、私より若い仲間たちです。今回のプロジェクトチームで初めて出会ったメンバーが多く、数か月しか経たないのですが、何とも言えないよい感じの雰囲気です。一緒に考え、率直に意見を言い合う感じがいいなと思います。そして、一人一人がプログラムについて真剣に取り組んでいることが伝わってきて、頼もしいかぎりです。
プログラム実施の第0回は小学校が夏休みに入った7月28日、第1回は8月18日と決まりました。みんなでがんばっていきたいと思います。
※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。