〜コロナで出会った希望〜☆彡

この2年間、コロナによって様々に機会や収入、人との関わりを失った私たちですが、コロナによって新しく出会ったり、手に入れることのできたものもいろいろにもあります。そのひとつに、オンラインの活用があります。

2年前には、こんなにオンラインで人々と出会うなんて想像もしていませんでした。確かにそれ以前にも“テレビ電話”やSNSを利用して遠隔地からの支援や会議も経験しましたが、それは事務所で行なうものであり、非日常の特別感がありました。それが今回またたくまに自宅のリビングに侵入し、私たちの活動もSNSで行なうことが日常化しました。始めの頃はおっかなびっくり、どうやって入ったらよいのやら、うまくつながらずお互い四苦八苦でしたが、今では会議は当然のこと、講座も、カウンセリングも、SVも。全国大会のシンポジウムだって全部オンラインでできるようになった私たち。センスのある人たちの技術は日に日に進化し、毎回驚嘆してしまいます。

このようにオンラインを利用するようになり、今まで出会えなかった人たちとも出会うことができるようになりました。私の所属している団体では、コロナで薄くなったつながりを回復、取り戻そうと様々な出会いの場を提供する事業を運営しており、そのプログラムのひとつとして“女性のためのオンラインホッとスペース”を開催しています。ジェンダー社会と女性の生きづらさをテーマにした回では、17名ほどが参加してくれました。幅広い年齢の参加者で、大学生や20代の方達、私の地元からは遠くの地方の方や韓国からの留学生も。グループに別れてのCRではジェンダーにしばられない生き方を確かめ合い、その後の話し合いでは話題はいつしかフェミニズムに。オンラインだからこそ安心してフェミ話ができる仲間と出会うことができました。小さなプログラムでしたが、若い世代の人たちとフラットにフェミ話ができ、講師の私も社会は変ると希望を持てたとてもうれしい日でした。

また、この事業では直接女性達が出会うことを大切にしています。30代、特に40代の女性や様々な障害を持つ女性達がふらっと立ち寄り、会話し、新しい出会いを見つけて元気になって帰られます。以前からこの年代の女性たちの孤立や分断が気になっていましたので、9月からここまで続けてきて、やはり彼女達が解放されつながれる居場所を求めていることを確信しました。もうすぐ事業期間が終了するのでとても残念がってもらってます。

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。