4月、5月、6月
統一地方選挙の4月が終わる。
前半戦翌日、大阪に住む私は絶望のどん底だった。「なんで?! みんな騙されてる!」と言い続けてもう10数年である。さすがに「もうなんかそういうことなんや。騙されてるんやなくて、世の中(特に大阪)は維新的な価値観に染まっていて『確信犯』的に選んでるんや」と心が折れた。全国的に見ても、低い投票率、「え? 統一教会のことはいいんですか?」「人権意識が欠如した言動を許すんですか?」な結果に、もう滅びろ、終わりやこんな国!とヤケになった。
しかし後半戦、市町村議会と首長選挙では女性が躍進。特に杉並区の「変化」に一抹の希望を感じたのは私だけではないはずだ。岸本聡子区長を中心にした、新しく、精力的な投票推進活動を毎日のようにSNSで見ていたが、蓋を開けてみると、投票率4%アップ。現職12人落選(うち自民7人)、上位当選者10人中男性は3人、そして議会は女性議員が過半数を超えたというのである。
「変えられる」を目の当たりにすることは希望になり、力になる。どんな小さなことでもいい。むしろ日常のささやかなことの方がいいかもしれない。希望の種をまき、希望を語り合い、「変えられる」を経験できることをしていきたい…と思った。いやいや、絶望なんかしてたら思う『壺』だ。
というわけで、5月がやってくる。
5月といえば、FC学会・全国大会である。大阪・堺での3年ぶりの対面開催。シンポジウムは『ギャンブル依存症、家族、ジェンダー』。大阪の地でなかなかに喧嘩を売ってるナイスなテーマだ。少しでも多くの人と、希望の種をまきまくり、希望を語り合う場を共有できれば…と思う。
そして、大会1週間後の6月4日は堺市市長選を迎える。ぜひとも、「変えられる」を経験する日にしたい。
※ この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。